犠牲か寄り添いか

23:04から。

お仕事が楽しい。

スキルアップとか経験値みたいなものは内部の話であって、割とどこでも同じこと。

なんなら日常パートもほとんど楽しんでいる。

そうじゃなくて、アウトローの人からいただく「ありがとう」が格別だなと。

他でNGされたお客様を拾えた嬉しみ。

ただ、あくまで仕事の範囲内であって、別に生き甲斐であるとは思っていない。

保護猫をやたらと匿って自分を削るようなボランタリー精神は無い。

こういう領域で無理ができるのは、使命感ないしそれが生きている意義だと思える人格の人。これで良いであれば、それで良いと思う。

想うのは、物理的な身体は1つしかないから、ほとんどキリが無い世界だという解釈。どれだけ掬っても終わりが無いという意味で読めば、どれだけお金持ちになっても安心が無い資本主義の世界観と似ている。

僕はこういったボランタリーの世界ではあんまり生きている気がしない。

どれだけ疲れても何も返って来ない沼の世界だという観測なのだが、割と普通の世界観寄りなのか。不特定多数に向けるのか、特定に向けるか、同じボランタリー軸。

そんなに返してもらっても困ると思う質だし、返してもらう為にやっていると思われたくないということで色々制限があった説。良い人とか賢い人に見られたいから振る舞っていると言われるとげんなりしちゃう。ただ素朴に過ごしているだけだったのに。

関係の捉え方がズレている。

やってくれたことは返したいなと思うのボランタリーだが、自分やったことに対しては特に返ってくることを求めてない。いやこの境地になったのは3年くらい前から、なんならもっと最近かも。ボランタリーの呪縛。知らんがな。

こういう感覚に一番近いのはホスピタリティなのだろうな。

と、鷲田さんの本を読んでいて思った。

日本で哲学したいなら鷲田先生の本は必読。

と言いつつ、満月さんに紹介されて1ヶ月前くらいから読みだした奴なのだが。

カントさん、ニーチェさん、ハイデガーさんとかも面白いけども、文化が違うから、あんまり日本人の感覚には馴染まず、あくまで哲学領域の話で読みにくい。この読みにくさは外国の哲学は割と宗教からの卒業という方向性があるもんで、そこまで宗教の土壌が無い日本人にはピンと来ないという意味。

ホスピタリティの概念は、「聞くことの哲学」みたいな本で出てくる。

臨床心理みたいな文脈で、人の暗がりを聞けるのは自分もある程度暗がりに至ったことがある人であって、その混同みたいなのがホスピタリティであるという話。

原文は読んだらいい。僕は自分の文章の中に他人の文章を入れて文字を稼ぐのは好きではない。

要は、ボランタリーは自分と他者が隔絶されて明らかに自分が優位で施しているという感覚。日本語で言えば同情か。

僕も割とやばい時期があったのだが、カウンセラーにかかる気は全く起こらなかった。

外から見たらぎりぎり破綻しないところだったから、そんなにやばくは見えない。ちゃんと必要なやり取りはできる。

内側だと、希死念慮がまぁ凄かった。

これで、身体に傷つけてこの印を見つけた誰かに掬って欲しいみたいな感覚は無く、ただただ暗がりを眺める時期があり。村上春樹さん的な文脈だが、ほんと後一歩くらいのところには行っていた。

これにともない物理的な身体の環境もだいぶやばかったなぁ。

犯罪にならないようなぎりぎりのところには行っていたような気がする。どんなに酔っぱらっても人を殴ったことは無い。(言葉で泣かせたことはある)。

別にこんな話どうでも良いのだが、僕がアウトローの人の話が分かるのはこういう土壌があるから。苦しかった話ではない。喉元過ぎれば熱さを忘れるのが僕。自分がしんどいから誰かもしんどくあれとなる世界観って魔王では無かろうか。我が母は昔はこういう魔王だった。今もいっぱい魔王がいるのかもしれん。体育会系の系譜はだいたい魔王でしかない(偏見)

心理カウンセラーみたいな資格を持っている人がどれだけ人の話をホスピタリティ的に聞けるのかって分からんよね。類型的に捉えて対処法があるというある程度のマニュアルを想像するのだが、好かれるカウンセラーさんは、自分がカウンセラーさんに掬われてその仕事を選んだ人だと思う。

一回職業体験的に患者になってみたい気はする。

精神がしんどい人にどんな言葉を投げているのだろうって。

僕の方が上手くやれそうという説は放っておいて。

締め。

硯さんのお客様はアウトローばかりだけど、貴方が引き寄せているんだよと店長に占い師みたいに言われる。

返答。

その自覚はあります。

世界はほとんど自分のせいにできてきている模様。

僕はアウトローな人が来てくれる方が嬉しい。アウトローでない人は世界を比較で見るもんで、その競争だと他の何処かで良いし。この次元の競争では負けてしまう。

へとへとの満月さんも、そんなにとげとげしくない。

ホスピタリティとはちょっと違うけど。

結論。

世界は既定ではなく可変なのだなと。

おやすみなさい。

良い夢を。

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